サードウェーブコーヒーを知っていますか?|浅煎りコーヒーの淹れ方

コーヒーや料理など

「サードウェーブコーヒー」を知っていますか?今更聞けないって方、コーヒーは好きだけどよく知らないという方も一緒に見ていきましょう。知ってる方も一度おさらいしてみると意外な発見があるかも知れませんよ。

この記事を読めば今話題の「サードウェーブコーヒー」の特徴を理解し、美味しい浅煎りコーヒーを淹れることができます。

サードウェーブコーヒーとは

サードウェーブとは字の如く「第3の波」。コーヒーの歴史には今のところ大きな変化の波が3回あり、まさにその3回目ということになります。第一波から順を追ってみてみましょう。

ファーストウェーブ 

1950〜1970年頃 それまでは一部の人々の嗜みだったコーヒーが大量、安価に流通し大衆が親しむようになる。コーヒーの消費量は膨大でピーク時にアメリカで平均して飲まれるコーヒーはなんと一日3.12杯。しかし68年をピークに消費量は徐々に下がっていきました。その背景には過剰な価格競争からコーヒー業者の中でコストカットの為に、品質を下げる傾向が顕著になり、コーヒーがとても不味いものになっていったからです。そんな中、価格よりもコーヒーの上質な味わいを追求する人々が現れます。

ちなみに日本では喫茶店ブームですね。「缶コーヒー」が生まれたのもこの頃です。

セカンドウェーブ  

1970~2000年 それまでの量と価格の安さ重視する市場から、より美味しさを求める動きが起きる。欧州のコーヒースタイルを見習い、焙煎自体は深入りのエスプレッソも注目されました。そこに場合によってフレーバーを加えたミルクなどを入れるカフェ・ラテが流行。シアトル発祥のスターバックスコーヒービーンズに代表されるロゴ入りのカップに入れて持ち運ぶスタイルは今でも人気があり、カフェの定番となっていますね。

サードウェーブ 

2000年頃から コーヒーの品質への追求が進むと共に、種子から一杯のコーヒーに至るまでの過程を様々な角度で見直すようになりました。

シングルオリジン

コーヒー豆をそれまでの生産国、品種などの大きな括りから農場単位、生産者や精製方法どによってひと銘柄とし明記するようになり、それらをシングルオリジン・コーヒーとして扱い始めました。消費者は手にしたコーヒー銘柄の情報を辿れば生産者に限りなく近くまでの情報を知る事が可能です。食材の透明性、トレーサビリティとも言います。

ダイレクトトレード

地域の農協やブローカーなどいわゆる中間業者が生産者から不当に安くコーヒー豆を買い叩くような事がしばしば問題視されていました。適正な価格で取引ができるように生産者からバイヤー(ロースター)が直接取引を行う事で、高品質なコーヒー豆を作る生産者が守られ、安定した取引が持続可能となります。サステイナビリティも一つのキーワードです。

浅煎り、ハンドドリップ

それまでの深入りでは消えてしまうコーヒー豆の繊細な風味に注目し、豆の本質をより味わう為に焙煎度合いの低い浅煎りが主流な事も大きな特徴です。フルーツのような爽やかな酸味や華やかな香りはサードウェーブコーヒーの大きな魅力。浅煎りのためエスプレッソマシンではなく丁寧に一杯ずつハンドドリップで抽出するスタイルです。

抽出方法

サードウェーブコーヒーは浅煎りの豆が主流となりますので、抽出方法も浅煎りに合ったものに変えるとサードウェーブの魅力を最大限に楽しめます。

  • 湯の温度は高め 92度前後
  • 豆の量は一杯14gで230ccの湯量 出来上がりコーヒー200cc(豆:コーヒー=1:16)

計量が済んだら豆を挽きます。ひき目はいつもの深入りより少し細挽きにします。

湯通し(分量外の湯)したドリッパーに豆をセットし40ccの湯を入れて蒸らします。

ここで特徴的なのは蒸らしのための湯を入れた時にスプーンで軽く混ぜるドリーパーごと揺すって豆に湯を均一に触れさせます。

ドリッパーの豆をかき回すなんて通常のハンドドリップではまずやらないですよね。ですが、浅煎りの豆は比重が重くお湯を入れても浮いてこないので、均一に蒸らすのが目的なんです。

その後はゆっくり丁寧に、、では無く!割と大胆に湯を落とし30秒待ってまた湯を落とし・・を繰り返し全部で230ccを投入。目安は3分くらいで、ドリッパーの湯が全てカップに落ちれば完成。

ドリッパーのお湯を最後まで落とし切るのも特徴です。風味をしっかりと出し切る為と、浅煎りの場合雑味が抽出されにくいからです。

おすすめの浅煎りコーヒー豆

浅煎りのコーヒーの最大の魅力は「爽やかな酸味」です。フルーティーだったり、花のようだったり。

もしかしたら深入りのガッツリしたコーヒーの味に比べると分かりにくいかも知れませんが、ハマると奥深く、とっても美味しいです。

最後におすすめの浅煎りコーヒー豆を紹介します。

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サードウェーブコーヒーと言えば「ブルーボトルコーヒー」ですね笑

2015年に日本に上陸した時は話題になりました。まずはお試しに。

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2014年創業のスペシャリティコーヒー専門店。オンラインでも買えます。

三種類のお試しセット「シングルオリジン テイスティングセット」が入門にはちょうど良いボリュームと価格かと。


サードウェーブコーヒーについて解説してきましたが、コーヒーは嗜好品。結局は好きなように楽しむのが一番です

この記事を読んで、少しでも浅煎りの美味しさを感じるきっかけになったら嬉しいです。

それでは豊かなコーヒーライフを!


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